「369は宇宙を支配する鍵だ」と語ったとされる天才発明家ニコラ・テスラ。
その言葉から派生した“369法則”は、近年SNSで「願いを引き寄せる方法」として注目を集めています。
しかし実際のテスラの生涯を調べると、それは“宇宙の秘密”ではなく、強迫性障害(OCD)の症状にすぎなかったことが分かってきました。
そこで今回この記事では
- 369法則の真実と実践に潜むリスク、そして代替となる安全なアプローチ
について徹底解説しますので、ぜひ最後まで読んでいってください!
それでは、早速始めましょう!
目次
ニコラテスラ・引き寄せの法則

1. テスラの369法則の真実と背景
実際のテスラは「369」に強迫的な執着を抱いていました。
- 1917年頃から「3」に関する強迫行動が始まる
- プールでは必ず33周泳ぎ、数を失うと最初からやり直す
- 建物に入る前に3回ブロックを回らないと落ち着けない
- ホテルは3で割り切れる部屋しか選ばず、晩年は33階3327号室に定住
- 食事前には18枚のナプキンを使い、食器を磨き上げる
心理学の専門家は、これらを典型的なOCDの症状と分析。
つまり「宇宙の秘密」ではなく、病的な強迫観念だったのです。
2. 369法則実践における心理学的リスク
SNSでは「願望実現法」として流行していますが、心理的には危険を伴います。
- 確証バイアス:成功例だけを覚え、失敗を無視する
- 認知的不協和:願いが叶わないと自己否定やストレスを増幅
- 強迫的行動の模倣:毎日同じ数字や回数に縛られ、柔軟性を失う
このように、実践がかえって精神的依存を助長する可能性があります。
3. あまり知られていない重要な注意点
日本の心理学サイトや臨床の知見から、以下のリスクも指摘されています。
- 現実逃避の口実化:「宇宙が助けてくれる」と努力を避ける
- 社会的孤立:非現実的な信念により人間関係が悪化
- 精神的依存:一時的成功体験に依存し、失敗するとさらなる執着へ
「引き寄せの法則」という名のもとに、人生の主体性を失う危険性があるのです。
4. 科学的に検証された代替アプローチ
では、願望実現を目指すにはどうすればよいのでしょうか。
- 認知行動療法(CBT)
- SMART目標(具体的・測定可能・達成可能・現実的・期限付き)を設定
- 段階的な行動計画で確実に前進
- マインドフルネス瞑想
- 今この瞬間に集中し、不安やストレスを軽減
- 科学的研究でも効果が実証済み
これらは「数字の呪縛」ではなく、実生活に役立つ再現性のある手法です。
5. 実践する場合の安全ガイドライン
それでも369法則を試したい人のために、安全の目安をまとめます。
- 実践は最大30日間に限定
- 必ず具体的な行動計画と併用
- 数字への異常な執着を感じたら即中止
- 不安が強まる場合は専門家に相談
「遊び感覚」で行い、決して生活の中心にしないことが重要です。
まとめ
テスラの偉大さは「369の秘密」ではなく、逆境でも科学的探究心を失わなかった姿勢にあります。
私たちが学ぶべき“引き寄せ”は――
- 明確な目標設定
- 継続的な努力
- 現実的な計画と検証
つまり、迷信ではなく科学的思考です。
テスラの精神を誤解するのではなく、合理的な行動へと昇華させることが、現代人にとっての最大のヒントといえるでしょう。
最後までご覧頂きましてありがとうございました。
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